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頭痛治療のつもりが逆効果

頭痛の治療、どうしてますか?

日本人の3~4人に1人は頭痛持ちといわれています。
ところが、医療機関で治療を受けている割合が極端に低いというのも頭痛疾患の特徴です。多くの場合、市販の鎮痛薬を服用することで対応していると予想されます。
たとえば、頭痛の代表疾患である片頭痛では、医療機関を定期的に受診している患者さんは全体のわずか2.7%、57%の患者さんが市販の鎮痛薬で対処しているというデータも出ています。

では、何がいけないのか?

おそらく、頭痛患者さんはドラッグストアで「頭痛に効く!」と書かれた痛み止めを手に取り、当然のようにそれを内服します。
もちろん市販薬でも鎮痛効果のある薬ですので、痛みが軽減することが多いと思います。
しかし、ここでいくつかの問題が浮上します。

まず、「頭痛に効く!」の頭痛は、何頭痛なのか?
たとえば頭痛をきたす疾患の中には、くも膜下出血のような生命に関わるものも含まれます。
片頭痛では、市販の薬よりも、処方薬の方が有効性が高いとされています。
緊張型頭痛では、筋緊張の緩和が治療になります。
後頭神経痛では、神経ブロックの適応かもしれません。

市販頭痛薬の副作用

次に、頭痛薬の副作用です。
一般的に売られている頭痛薬は、胃腸障害や腎機能障害といった副作用を生じる可能性があります。
頭痛の頻度は人それぞれですが、1日に何度も発作が起こることも珍しくないため、過量服薬になりかねません。
頭痛持ちの方は、頭痛の頻度や薬の服用量を細かに記録することが大切です。頭痛薬の服用頻度が、月の半分以上といった場合には特に注意が必要です。

鎮痛薬の使い過ぎによる頭痛

そして、近年問題となっているのが、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)です。
片頭痛や緊張型頭痛といった頭痛疾患に対して、3カ月以上にわたり頭痛薬を過量に使用したことにより、15回/月以上の頻度で頭痛が生じるようになったもので、頭痛薬の減量・中止で改善します。

ペインクリニックを受診される患者さんでも、このような状況に陥っているケースが多々あります。
重要なのは、その頭痛がどのような頭痛なのかを知ることと、それぞれの病態に合わせた治療を行うことです。
頭痛はとても辛い症状のひとつです。慢性的な頭痛でお悩みの方は、当院までご相談ください。

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当院は、大阪市中央区のペインクリニックです。
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