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腰痛と坐骨神経痛

腰痛は国民病

多くの疫学調査から、日本国民の10%以上が腰痛をかかえているといった統計データが出ています。
また、日本整形外科学会の調査によれば、男性の57%、女性の51%が、過去に治療が必要な腰痛を経験している。とされています。

これほど多くの方が、なぜ腰痛を“かかえている”のか?なぜ治らないのか?

腰痛の多くが非特異的腰痛として処理されてきた

ここで、特異的腰痛と非特異的腰痛という概念について触れたいと思います。

特異的腰痛とは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などのような、原因が特定できる腰痛のことを指します。
そして、原因が不明なものは全て非特異的腰痛と呼ばれます。

昔は、腰痛の原因として画像上明らかなものがなければ非特異的腰痛とされてきました。
実際、多くの教科書には非特異的腰痛の割合は、腰痛全体の80〜85%と記されています。

つまり、腰痛を訴える患者さんの8割以上が原因不明とされてきたのです。
そのため、画像上問題がないというだけで、医師に治療してもらえず(あるいはロキソニンや湿布を渡されるぐらいで)、整体やカイロなどの民間療法に行きつく患者さんが増えたという経緯があります。
もちろん、整体やカイロで改善するような腰痛であれば良いのですが、画像に現れないような神経障害や関節の炎症といった器質的原因による腰痛が見逃されてきたことが大きな問題です。
整体やカイロが悪いわけではなく、医療機関(病院やクリニック)での従来の腰痛診療に問題がありました。

現在では、非特異的腰痛の多くが、神経や関節の炎症に起因した腰痛であることが明らかになっており、専門医による治療が受けられるようになっています。
民間療法や市販鎮痛薬で改善しない腰痛は、改めて専門の医療機関で医師の診察を受けることをおすすめします。

坐骨神経痛がある場合には、必ず専門の医師に相談を!

坐骨神経痛とは、腰痛だけでなく、お尻や太もも、ふくらはぎ、足先などに出現する下肢症状で、重たく響くような痛みやしびれが特徴です。
このような症状がある時は、多くの場合、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった病気が背景に存在します。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は、脊柱管とよばれる背骨の中で神経障害が起こっているため、体表からの電気治療や用手的な施術(マッサージなど)では治りません。
椎間板ヘルニア治療を謳う民間療法もあるようですが、症状を悪化させないためにも、必ず医師の診察を受けるようにしてください。

 

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