レントゲンとMRI
骨格をみるレントゲン
レントゲン画像では、骨の異常、体位による骨格の動きの異常を調べることができます。
また、造影剤を用いることで、血管や硬膜外腔、消化管を描写することも可能です。
しかし、骨格以外の軟部組織の描出には劣ります。
軟部組織をみるMRI
MRIは、レントゲンやCTのような放射線検査ではなく、強力な磁場を利用して体の断面画像を撮影します。(X線の透過量を測定するのではなく、体内の水素原子の核磁気共鳴の信号を捉えます。)
これは、簡単にいえば体内の水の結合状態をみていることになります。
そのため、脳や脊髄、血管、靱帯、椎間板などの水分量の多い組織の観察に適しています。
腰痛疾患では、脊柱管という背骨の中の構造が痛みの原因となることが少なくありません。
特に、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などでは、脊髄神経と椎間板、靱帯の状態を観察する必要があるため、MRI画像が診断、治療をすすめる上で有用です。
初診時、MRIデータのご持参を!
当院では、初診時に他院で撮影したMRIデータのご持参をお願いしております。
古いものでも、頚椎や腰椎の状態を把握する上で参考になりますので、撮影した医療機関にMRIデータの提供を依頼して初診時にご持参頂けますようお願い致します。